トイレットペーパーと脳ミソの実験 (・◇・)

ある実験があった。

大学生を集めて、AとBのグループに分ける。Aには堪らなく美味しそうなデザートの写真を観せ、食べたい食べたいと思わせる。Bには壁でも眺めてもらう。※つまりなにも無しだ。

その後それぞれのグループに"明日15ドル貰うか10日後に35ドル貰うか"を問う実験だ。

デザートとは全く関係のない質問に思えるのだが、驚くことに結果には明確な差があったそうだ。

これは理性的な意志決定と感情的な意志決定の戦いの実験だ。その時に感情的な心が優勢の場合。全く関係のない事柄であっても理性的な判断が難しくなる。

壁を見ていたBグループよりも、デザートを見たAグループは脳内が"食べたい"感情に支配されており、目先の利益を優先した選択をした学生が多かったのだ。



今週、日本のスーパーからトイレットペーパーが消えた。
日本国民全員が急にお腹を壊し、糞尿を壁に撒き散らしたとか、トイレットペーパーの天ぷら料理が流行りだした訳ではない。

この現象は度々起こる。
私は以前スーパーマーケットで体験した。
バナナを買うためにスーパーに向かった。しかし見つからない、あるべきバナナが何処にもないのだ。

スーパーを間違えたのかと店内を確認したが間違いなく目的地はここだ。売り場もここだ。
つまりバナナは霧のように消えたのだ。

バナナ達はどうやら1943年のキスカ島撤退作戦の再現をやってのけたようだ。
スーパーキスカ島からの撤退だ。
恐らく撤退にはショッピングカート艦隊が使われ、誰にも気づかれないように店内に霧が発生した時を見計らい、バナナ達はカートに乗り込みスーパーを後にしたのだ。

考えてみるとバナナは1房4本から、多いものは15本前後のモノまである。そこから更に1本で独立して動くことも出来る。
バナナ小隊、中隊……バナナ師団と軍隊組織を構築していても不思議はない。
統制の取れたバナナのリーダーは腰に軍刀を差していたに違いない。

つまり私は明日の朝食に6000人のバナナを捕虜にしてやろうと思いキスカ島に上陸したアメリカ軍だ。
しかし売り場に残っていたのは僅かなバナナの皮の破片だけだった。
※史実ではアメリカ軍を出迎えたのは犬数頭だそうだ。


しかし何故こんなことが起こるのか。
日本人は謙虚で、真面目で、礼儀正しいはずだ。
昼間から学校でマシンガンを撃ったり、何処かの国旗を燃やしたり、ガムを噛みながらレジの対応をする様な人種ではない。

何の根拠も無しにトイレットペーパーを大量に買い込む人達は……家で羊の解体でもしているのだろうか、もし原子力発電設備が健康に良いと聞けば個人用の原子力発電設備を輸入してくるかもしれない。



トイレットペーパー品薄事件は原因を調べてもよく理解できなかった。

恐らくこれは私が理性的な状態にあり問題を客観的に観ることが出来る環境にあるからだろう。
今の私はデザートの写真は見ていないし、インスタグラムはインストールもしていない。

しかし、これから私の席に運ばれてくる珈琲とストロベリーワッフルを見た後には、トイレットペーパーを直ぐに買い占めなければと思ってしまうかもしれない。
oil_shock_kaishime_toiletpaper.png

この記事へのコメント