働き方改革と12秒で済む東大卒業生の食事(゜◇゜)

 ここ数年は観光列車が人気だ。
それはラーメン屋のべちゃべちゃ床と公園のベンチで仕上げた人権無視の輸送列車ではない。ベルベットと金や寄木細工、ピアノの生演奏や沿線の人々のお見送り(手を振ってくれる)付きである。つまり天皇皇后両陛下の1日体験セットの詰め合わせの観光列車だ。


 私は移動手段としての鉄道が余り好きではない。ラッシュアワーではハーレーダビッドソンに憧れていそうな中年男性の香りを嗅がされ続けるし、殺人犯が乗り合わせているかもれないし、病気を移される事もある。効率化(この効率化とは多くの捕虜を詰め込む事)の為に時間によっては座席が収納されており、座ることすら出来ない。
少なくとも通常の鉄道を、通勤列車を楽しみで乗っているのは少数のファン達だけだ。


 しかし観光列車となれば話は別だ。
列車でありながらこれは移動手段として利用されることはまず無い。公園のベンチよりも何倍も広く雲のような座り心地の素晴らしい座席に何時でも好きなときに座ることが出来る、さらに人間は休日に体調を万全に持っていく生き物なので、体調の悪い人間から病気を貰うことも無いだろう

家族や友人は勿論、1人旅でも楽しむことが出来る。



“食事をスムージーだけで済ませている東大卒のエリートサラリーマン”と言う記事を見た。


 私は食事は人生の最大の楽しみの1つだと考えている。
知り合いに脳科学のアソシエイトプロフェッサーが居るのだが、その彼によると「脳は1日で考える事のうち、70%は食べ物にまつわる事を考えている」そうだ。

その通りだろうと思った。朝昼晩と強制的に食事のイベントは発生するし、健康だ、乳酸菌だ、食物繊維だと食べ物のCMや文言は街に溢れている。

皆が食事の会話をするがいつも笑顔で話している。楽しいのだ。

私はピザを頼む時や、回転寿司で回ってくる寿司を選ぶ時、レストランでメニューを観ている時、今晩何処で何を食べようと友人と話している時、悲しい顔をしている人間は見たことが無い。


しかし記事の彼によると、食事にお金を使うことは大便にお金を使う事と同じだそうだ。


これも働き方改革の悪影響だろうか。これは社員や労働時間を増やす事なく仕事の効率化を計り、生産性を高めようと言う試みだ。
昼休みと社員のあごの筋肉を削るための試みではない。


彼にとっては食事にかける費用もお喋りしたり悩んだりする時間も無駄な事なのだろう。きっと彼の服の色は全てモスグリーンで帽子も靴も同じモノを何着も持っているに違いない。お洒落にお金を使うことは燃えるゴミにお金を使うことと同じなのだから。


そんな生活に楽しさなど有るのだろうか。


彼の部屋はどんな鍾乳洞よりも家具が無くトイレやキッチンの環境もビルマのトラックドライバーと大差無いに違いない。

食事は楽しむモノだ、そして楽しいモノは人によっては無駄なモノに思えてしまう


楽しいことは、無駄な事だ。


だがディズニーランドの何処かを削ることが出来るだろうか?あなたのデザートの一部を省略して消し去ってもいいだろうか?ゲームのデータの一部をバグらせてもいいだろうか?

楽しい事を効率化してはならない。
それは楽しむ事を、人生を省略している事に他ならない。


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