タピオカとロックフェラーセンター (゜◇゜)

人類の三大発明は“火薬”“活版印刷”“羅針盤”と言われている。
しかしこれは15~16世紀の話なのでもう古いだろう。
現代の火薬は子供とテロリストのおもちゃだ。活版印刷は役割を終え衰退の一途を辿っている。羅針盤は2千円札と同じくらい目にすることは無くなった。


では現代の3大発明とは何なのか。
これは様々な人々が様々な視点から好き勝手に主張している分野なので私も勝手考えてみるみる事にするが、それはインターネットとパーソナルコンピュータ、そして残念ながら“エコ精神”だ。


 80年代後半から90年代初めの日本はバブル経済真っ只中、人々は消費する事に命を賭けていた。

“シーマ現象”と言う現象が起きた。
シーマは日産の高級車だが飛ぶように売れた。1年で4万台売れた。理由は値段が高かったからだ。※因みに2018年のシーマの販売台数は386台だ。
 89年には三菱地所がマンハッタンのど真ん中にあるロックフェラーセンター(70階建ての高層ビルだ)を約2200億円で購入している。


人々はお金を使うことに夢中だった。
消費する事が格好良い時代だった。

テレビを観ては流行に乗って〇〇を食べたとか〇〇に行ったとか〇〇を買ったとか提供されたコンテンツを誰よりも早く消費する事が重要だった。


だがそれも30年前の話だ、私にとって30年前とは、15~16世紀の事だ。


 消費する時代はバブル崩壊と同時に終わり、前述したとおり、エコ精神が発明された。それは1997年だった。
日本の京都に世界各国から大勢の役人が集まり、牛のゲップから出る気体が地球温暖化に繋がるから人間の方で対策しような!と決めたのがその年だ。
そして同じく97年にトヨタ自動車がプリウスを発売した。この車も京都での会議と同じく牛のゲップと地球温暖化対策の車だ。今ではコンビニに突っ込む為の車だ。経済的でエコだとされている。


 これ以降、人々は無駄だと思われる消費を極力避けるようになった。洗脳された人々はいつも心にエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコエコ……。


私はエコ精神の発明は失敗だったと考えている。

私はずっと主張しているのだが、無駄な事は楽しいものであり、楽しいものは無駄な事だ。
しかし、無駄な事とは必要なことだ。

無駄なコトを積み重ねた先に、大きな物事に繋がるモノだ。


 少し前からタピオカと言うモノが流行っている。タピオカを知らない人のために説明すると、南米産のキャッサバと言うイモの加工品で、蛙のタマゴのような見た目をしており食品なのだが多くはスマホでSNS用の写真を撮った後そのまま廃棄されているものだ。

言い換えると、南米産の植物を原料が何か分からなくなるように加工して海外の若者に売りさばいているわけだ。つまり麻薬カルテルと変わらない。

私も1度飲んでみたのだが、まったく口に合わなかった。どろどろのタールと犬のゲロをゴムで丸く固めたような食感だ。

冷めてゴムのようになった段ボール味のピザを食べる方がまだマシだ。

流行り、とは言ったがタピオカの写真を撮り、SNSにアップする事が格好いい、可愛い、すごい、と言う価値観が生まれている今の本質は、30年前と変わらないのではないだろうか。

 タピオカを買い続けた、タピオカを積み重ねた先にあるのは何なのだろうか。
タピオカのカップを重ねて三菱のロックフェラーセンターの様なタピオカタワーを作る気なのだろうか。

 三菱はランサーエボリューション(以下ランエボ)と言う車を作って“いた”。
SUBARUのインプレッサとラリーの世界で死闘を演じていたのは世界的に有名な話だ。
車に詳しくない人であっても名前くらいは聞いたことがあるはずの2台だ。

歴史を重ね続けてきた2台は、文字通り歴史に名を残し、インプレッサはラリーの世界から身を引き、ランエボは姿を消した。

しかし、その記憶と記録は強く残っているし、そこで培われた技術は現代のクルマ作りに役立てられている。

では、ロックフェラーセンターはどうなのだろう。
調べれば分かることではあるが、三菱地所が不動産の流行りに乗っていた昔、マンハッタンのど真ん中の高層ビル群を丸ごと購入していたなんて、誰が覚えていられるのだろうか。しかも今はほとんど三菱地所のものではない。三菱地所は手放したのだ。投資は失敗に終わり何も残らなかった。

タピオカもいずれは時代と共に消えていくだろう。タピオカタワーは倒壊する。

しかし、また新たなタピオカが出て来て、形は違えどまた同じ事を繰り返すはずだ。

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