2019年02月14日

動物園と働く間抜け達  (゜◇゜)

 動物園は素晴らしい場所だと思う。
普段から灰色の日常生活を送っているならば特にそう感じるはずだ。

様々な色の鳥たちや、猿や、熊や、ペンギンや、シマウマや、カバやキリン等が生活しており、家でライオンを飼っている人以外の人達が唯一ライオンを間近で観ることが出来る場所だ。

動物園のマップを広げてみると動物たちの居場所が可愛らしいイラストと一緒に記載されている。
まずは何から観ようか、最初は草食動物から観てみよう。その後で肉食動物のゾーンに行こう。最後はお土産屋さんに行ってラクダさんのぬいぐるみでも買って帰ろうか、等と考える。

 草食動物のゾーンに行くと、次に観に行く肉食動物のディナー達が口をモゴモゴと横に滑らせ続けている。何故かは分からないが何とも微笑ましい。私も今晩はステーキを頂こうかと考えてしまう程だ。

 肉食動物の前に行くが日陰で寝ている奴らばかりで草食動物ほど動きが無い。つまり口をモゴモゴ動かすことすら拒否している。しかも殆どお尻をこちらに向けている。
寝て起きて肉を食べられるのであれば、全国の労働を拒否している人はすべからく動物園に就職するべきだ。家族と社会に同時に貢献できる。

檻の前の看板には何と書こうか。

     “あなたの知らない間抜け達”

はどうだろう。

いや適切では無さそうだ、もし私の提案を受けて実際にこれを実行した動物園と人間がいたらそれは馬鹿げた勇者だ。
私以外の全ての人類が怒り狂い、私と動物園の責任者が檻に入る事になるだろう。

しかし最近は全て変わってきた様だ。
いつの間にか動物園に行かなくても私の提案した“間抜け達”を観ることが出来る様になった。違うのはこの“間抜け達”は労働をしている点だ。

それらはインターネット上で観ることが出来る。
働く“間抜け達”は自らの首に大きな名札をぶら下げてその名に恥じない特殊な生態を披露し、発信している。

今ではこの展示物は大人気だ。
テレビやラジオ番組でこの話題が1度も出ない日はここしばらく無い。
まるで類人猿のパンダだ、違うのは1ミクロンも可愛いや、微笑ましいと言った感情が生まれてこない点だ。

彼らを実際にスマートフォンの中で観てみた。

なにやら食べ物を粗末に扱うのが流行っているらしい。
幾つかの個体を観察したが今晩ステーキを食べようと言う気分にはならなかったし、その獰猛な顔を見せてくれ、もっと口をモゴモゴさせてくれ、等とはちっとも感じなかった。



   “間抜け達”は遙かにつまらない。




つまらない馬鹿げた事をやっている人類は幾らでも居る。しかしそれをエンターテインメントにしている人達も大勢居る。

アメリカ人はこの類いの事は得意だ。
ただの丸いサーキットをぐるぐる回るレースを彼らは宗教にした。
彼らにとって交通ルールと安全の為の信号機はドラッグレースのスターターでしかないし、彼らにとって野菜とはピザだ。

しかし“間抜け達”がやったことと言えばピーピーピーピーピーピー


“間抜け達”はグレイテスト・ショーマンにはなれない。


私達人間の1人1人の自身の日常は、他者にとって非常に興味深い非日常である。
自身の日常を発信して世の中を楽しませる事も出来るだろう。

2000年代、ネットとリアルは違う。と言い張っている大人達が大勢居た。
今、同じ事を言うとこの馬鹿は何を言っているんだと笑われるだろう。
ネットの出来事は全て、リアルの出来事と関連しているからだ。

リアルの中にはネットが確実に含まれている。

その感覚が進んでいき“間抜け達”の世代ではネットが世界中に繋がっていると言う感覚が抜けてきているのだと思う。
友達との馬鹿話のつもりなのだろう。
トランプ大統領の言う“ロッカールームトーク”なのだ。
ただし彼らのロッカールームの扉は開かれており、教会の鐘よりも大きく鳴り響く最新式の拡声器が着いている。


“間抜け達”と現実世界で遭わないことを願いながら、私はIKEAのサメのぬいぐるみを探す事にした。

posted by 毎日みくすけ at 23:06| Comment(0) | まる3 レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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